アメリカン・ボディー・アーマーAmerican Body Armor
米国の大手防弾装具メーカーのひとつであるアメリカン・ボディー・アーマー(American Body Armor and Equipment, Inc.:ABA)は、
1969年にフロリダ州の人口1万人ほどの小さな町であるユリーに設立された。
当時革新的であった男女兼用のハイブリッドタイプのコンシールド・ボディー・アーマーの設計をはじめ、最新の防弾材料と製造技術により、
捜査官からSWAT向けの各種防弾装具の製造販売を拡充し、
ABAは高性能な防弾装具を求めるローエンフォースメント(法執行関係機関)コミュニティーにおいて、短期間のうちに非常に高いブランドロイヤルティを獲得した。
TAC-200R バリスティック・ヘルメットTAC-200R Ballistic Helmet米国の大手防弾装具メーカーのひとつであるアメリカン・ボディー・アーマー(ABA)社製の“TAC-200R バリスティック・ヘルメット”。 1990年代に製造された対テロ特殊部隊や警察SWAT向けの防弾ヘルメットで、拳銃弾に対する一定の抗弾能力を有している。 当時主流であった米軍のPASGT(地上部隊個人防護システム)ヘルメットのシェルデザインを踏襲し、製造段階から帽体は艶消しブラックカラーで塗装されているのが特徴だ。 標準でPASGTヘルメットと同様のインナー・サスペンション・ハーネス・システムと2ポイント・チンハーネスを装備しているが、 同社からはオプションとして安定性能に優れた3ポイント・アジャスタブル・サスペンション・ハーネス・システムも販売され、容易にアップグレードすることができた。 1990年代から2000年代前半にかけて“TAC-200R”は、FBI SWATをはじめとした全米の警察SWATや米軍憲兵隊に所属しているSRTなどに採用されていた。 | |
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▲オプションのアップグレードパーツとしてABAから販売されていた3ポイント・アジャスタブル・サスペンション・ハーネス・システムは、 着用者に合わせてサイズの微調整が容易で、3点支持式のため激しい動きをしても非常に安定性が高く、当時主流だった英国のRBR社製のデザインに近い。 ABAと同じくアーマー・ホールディングスの系列企業であったPROTECH社製の製品と同一であり、OEM(相手先ブランド名製造)製品と考えられる。 | |
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▲帽体内側に貼付された製品ラベル。“TAC-200R”の型番とサイズのみ表記されている。本体重量はMサイズで約1,500gだ。 |
▲“TAC-200R”は1990年代から2000年代前半にかけて、FBI(連邦捜査局)地方支局所属SWATチームを含む全米の警察SWATチームや米軍特殊部隊(憲兵隊所属SRT)などに採用された。
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