平成24年03月14日 グアム遠征1日目 GOSR(Guam Outdoor Shooting Range)4/5

イベントリポート

Event Report

日本警察特殊部隊愛好会(JP-SWAT)

2012年03月14日 グアム実弾射撃遠征1日目 GOSR(Guam Outdoor Shooting Range)

▲長物を撃つ前に特別にレンジ内で記念撮影をさせて頂きました。

2012年03月14日 グアム実弾射撃遠征1日目 GOSR(Guam Outdoor Shooting Range)

▲こんなフル装備の変態客は滅多に来ないということで、レンジマスターも携帯を取り出してハイチーズ。

2012年03月14日 グアム実弾射撃遠征1日目 GOSR(Guam Outdoor Shooting Range)

▲動くな!

2012年03月14日 グアム実弾射撃遠征1日目 GOSR(Guam Outdoor Shooting Range)

▲スタック

2012年03月14日 グアム実弾射撃遠征1日目 GOSR(Guam Outdoor Shooting Range)

▲ということでプチ撮影会を一通り楽しんだので実射に移ります。

2012年03月14日 グアム実弾射撃遠征1日目 GOSR(Guam Outdoor Shooting Range)

▲まずはHK94とAK47を実射。

ヘッケラー&コック HK94 カービン

Heckler & Koch HK94 Semi-automatic pistol carbine / Cartridge 9×19mm Parabellum

2012年03月14日 グアム実弾射撃遠征1日目 GOSR(Guam Outdoor Shooting Range)

▲絶対に撃ちたかったモデルのひとつであるHK94カービン。日本警察の特殊急襲部隊(SAT)や銃器対策部隊をはじめ、 世界各国の軍・警察機関に採用されている傑作サブマシンガンであるH&K MP5サブマシンガンの米国市場向けのシビリアン(民間)輸出モデルがHK94です。 米国の銃規制に適合するように16.54インチ(420mm)長のロングバレルを搭載し、フルオート機能を廃したSF(シングル・ファイア)トリガーグループを内蔵、 米国の法律的にはサブマシンガンではなく、拳銃弾を使用するピストル・カービン扱いになっています。

2012年03月14日 グアム実弾射撃遠征1日目 GOSR(Guam Outdoor Shooting Range)

▲早速実射。ロングバレルやSFトリガーグループの装備を除き、撃発機構などの内部メカニズムや操作性はMP5サブマシンガンと共通です。 MP5シリーズの最大の特徴であるクローズド・ボルトとローラー・ロッキング・システムの働きにより、高い射撃精度をもち、オープンボルト方式のサブマシンガンに比べて連射時のリコイルも少ないのが特徴です。 今回は1マガジン分だけ実射したのですが、とにかく撃ちやすく、狙ったところによく当たって気持ちイイ。あっという間に全弾撃ち尽くしてしまいました。 やっぱりMP5シリーズは最高です!

ヘッケラー&コック HK94 カービン

Heckler & Koch HK94 Semi-automatic pistol carbine / Cartridge 9×19mm Parabellum


AK-47 セミ・オートマチック・ライフル

Avtomat Kalashnikova-47 Semi-automatic rifle / Cartridge 7.62×39mm

2012年03月14日 グアム実弾射撃遠征1日目 GOSR(Guam Outdoor Shooting Range)

▲サブマシンガンの次はアサルトライフルを攻めます。これまた説明不要のAK-47カラシニコフライフル。 傑作アサルトライフルとして西側のM16シリーズと双璧を成す別名「小さな大量破壊兵器」。 警察特殊部隊装備には無縁の銃ですが、わざわざ海外に来た以上、ミリオタとして一度はこいつを撃っておかなければなりません。 こちらは米国輸出向けの民間用セミオートモデルですが、基本的メカニズムは軍用モデルと同一です。 米国で流通している民間向けAK-47には本家ロシア製の他にも、中国製やエジプト製、ユーゴスラビア製、ブルガリア製、ポーランド製など、 軍用モデルと同様に世界各国で生産されたバリエーションモデルが存在しています。

2012年03月14日 グアム実弾射撃遠征1日目 GOSR(Guam Outdoor Shooting Range)

▲7.62x39mmライフルカートリッジが装填された堅牢なスチールマガジンをレシーバーに装着、 AKシリーズはその構造上、ダストカバーを兼ねたセーフティー(セレクティブ・ファイアー・コントロール・レバー)を解除しないとボルト操作ができないので「カチッ」とセーフティーをセミオートポジションに押し下げます。 そして、ボルトキャリアと直結したオペレーティング・レバーを引ききり、手を放すとリコイル・スプリングの力で勢いよく前進したボルトキャリアがマガジンから初弾をすくい上げます。 このとき中途半端にオペレーティング・レバーを引くと、上手く初弾が薬室に送り込まれず、装填不良を起こすので注意が必要です。

2012年03月14日 グアム実弾射撃遠征1日目 GOSR(Guam Outdoor Shooting Range)

▲射撃準備が完了したAKのトリガーを絞ると、「ドンッ!!」というライフルカートリッジ特有の鈍重な発射音と共に強烈なリコイルが全身を襲います。 フルオート射撃時のコントロールに難があることはAKの大きな欠点として耳にしますが、このリコイルの強さであれば納得です。 なにより身構えるほどの強烈な発射音とリコイルで射撃時のストレスが大きいので、同じアサルトライフルでライバルでもあるM16シリーズと違い、撃っていてあまり楽しくない…。 AKは正に精度よりタフさが最優先される過酷な戦場の道具として捉えるのが正解のようです。

AK-47 セミ・オートマチック・ライフル

Avtomat Kalashnikova-47 Semi-automatic rifle / Cartridge 7.62×39mm


ヘッケラー&コック HK91 セミ・オートマチック・ライフル

Heckler & Koch HK91 Semi-automatic rifle / Cartridge 7.62×51mm NATO

2012年03月14日 グアム実弾射撃遠征1日目 GOSR(Guam Outdoor Shooting Range)

▲最後に撃つオートマチックライフルは、傑作アサルトライフルのひとつであるH&K G3シリーズのシビリアン(民間市場向け)モデルであるHK91です。 7.62x51mm NATOフルパワー・ライフルカートリッジに準拠していることから、M16シリーズなど現在主流の5.56x45mm NATO小口径高速カートリッジに準拠したアサルトライフルと区別するため、 近年ではバトルライフルとも呼ばれています。 元々、G3シリーズには当初からSF(シングル・ファイア)トリガーグループを搭載したセミオート限定のスナイパーモデルとして、 軍用ではなく警察SWATなどの法執行関係機関向けのHK41が存在していましたが、本国及び米国の輸入制限や銃規制が強化されたことを受けて、 H&K社はHK41の生産を終了し、これを規制対応モデルのHK91に置き換えました。 HK41からの主な変更点としては、連射に対応したフルオートマチック・トリガーパックが内蔵できないよう内部に加工を施したこと、 さらに素早いマガジンチェンジを容易にするため軍用モデルに装備されているパドルタイプのマガジン・リリースレバーを廃し、 レシーバー右側面のマガジン・リリースボタンのみの装備とした点ですが、これら以外の仕様は軍用のG3A3/A4とほぼ変わらず、 外観は簡易狙撃銃仕様のG3SG/1に似ています。 米国では1974年から1989年までの間に民間市場向けに約48,000挺のHK91が輸入されています。

2012年03月14日 グアム実弾射撃遠征1日目 GOSR(Guam Outdoor Shooting Range)

▲元来アサルトライフルとして開発されたG3シリーズですが、閉鎖機構には特徴的なローラー・ロッキング・システムによるディレード・ブローバック方式を採用しているため、 先のAKのように一般的なアサルトライフルで多用されるガスオペレーテッド方式などに比べて、射撃時のリコイルが比較的少なく、高い射撃精度を発揮します。 G3シリーズにはマークスマン・ライフルとして高精度の個体を狙撃銃仕様にカスタマイズしたG3SG/1、本格的セミオートマチック狙撃銃として開発されたPSG-1など、その高い性能を生かした派生型が存在します。 予算に制限のある米国内の警察SWATなどでは、1万ドル近い高級機種であるPSG-1の代わりに、シビリアンモデルのHK91を簡易的なセミオートマチック狙撃銃として運用している場合も少なくありません。

2012年03月14日 グアム実弾射撃遠征1日目 GOSR(Guam Outdoor Shooting Range)

▲HK91を手にした最初の印象は「とにかくデカくて、重い…」。全長は1mを超え、重量はカートリッジがフルロードされたマガジンを含めると5kg近くになります。 まずはコッキングハンドルを引き上げ溝に固定し、ボルトキャリアをホールドオープン状態にした後、弁当箱のような巨大なスチールマガジンをレシーバーに装着、 固定したコッキングハンドルを叩き「ガシャン!」と押し下げると、初弾がすくい上げられ装填完了。 グリップを把持した右手の親指でセーフティーを「カチリ」と押し下げ、慎重に狙いを定めながらトリガーを絞ります。 刹那、眼前で何かが爆発したような「ドカァアン!!!」という強烈な爆音が耳をつんざき、 銃本体が上方に跳ね上がると同時にストックの接する右肩に手で押し返されたような鋭いリコイルが襲い掛かります。これぞバトルライフル!

2012年03月14日 グアム実弾射撃遠征1日目 GOSR(Guam Outdoor Shooting Range)

▲さすがはフルパワー・ライフルカートリッジのパワー、先程のAK-47以上の迫力です。 5.56x45mmカートリッジに準拠したM16(AR-15)シリーズは、銃自体も軽いうえに発射音も控えめでリコイルも少なく何発撃ってもストレスを感じませんでしたが、 銃の重さとデカさに加えて射撃の度につい身構えてしまうパワーをもつHK91は観光シューターにとってはストレスの大きい銃だと思います。 これをフルオートで撃つのは度胸がいりますね…。

ヘッケラー&コック HK91 セミ・オートマチック・ライフル

Heckler & Koch HK91 Semi-automatic rifle / Cartridge 7.62×51mm NATO


2012年03月14日 グアム実弾射撃遠征1日目 GOSR(Guam Outdoor Shooting Range)

▲ここで再び小休止。まだまだイケるぜ!

2012年03月14日 グアム実弾射撃遠征1日目 GOSR(Guam Outdoor Shooting Range)

▲チェミー隊員もまだ元気です。

2012年03月14日 グアム実弾射撃遠征1日目 GOSR(Guam Outdoor Shooting Range)

▲でもやっぱりグアムは暑い…。

レミントン M770 ボルト・アクション・ライフル

Remington Arms Model 770 Bolt action rifle / Cartridge 7.62×51mm NATO

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▲米国の老舗銃器メーカーであるレミントン・アームズ社製のM770ボルトアクションライフル。 M770はボルトアクション・スナイパーライフルの代名詞であり、同社の看板商品である歴代M700シリーズの現代版ローコストモデルとして生産されています。 M700シリーズが弾薬内蔵式のインターナル・マガジン・システムを有するのに対し、M770は着脱可能なマガジン・フィード・システムを採用。 薬室に1発、ボックスマガジンに4発の計5発のカートリッジを装填可能です。 数多くのバリエーションモデルを展開するM700シリーズは、ボルトアクション・ライフル特有の射撃精度の高さに加え、 その信頼性や耐久性の高さから、米国の警察SWATをはじめとして世界各国の軍・警察機関で採用されています。 我が国でも陸上自衛隊が対人狙撃銃として、M700シリーズの軍用バリエーションモデルであるM24 SWS(スナイパー・ウェポン・システム)を制式採用しています。

2012年03月14日 グアム実弾射撃遠征1日目 GOSR(Guam Outdoor Shooting Range)

▲ボルトアクション・レバーが後退したホールドオープン状態のM770に、 ボルトアクション・スポーツライフルではスタンダードな7.62x51mm NATO(.308 Winchester)カートリッジの装填されたボックスマガジンを装着、 後退位置にあるボルトアクション・レバーを前進させて初弾を薬室に送り込み、射撃準備完了となります。

2012年03月14日 グアム実弾射撃遠征1日目 GOSR(Guam Outdoor Shooting Range)

▲グリップを把持した右手親指でボルト・アクション・レバー右後方にあるセーフティーを解除し、トリガーを絞ります。 「ドンッ!!」という機械音の一切混じらないボルトアクション・スナイパーライフル特有の鈍重な発射音と共に、 肩を突くような強烈なハードキックリコイルが右肩を襲い、その迫力に初弾は思わず「おぉ…」と声を漏らしてしまいました。 先程、実射したHK91と同じくM770も7.62x51mm NATOカートリッジに準拠していますが、 ローラー・ロッキング・システムによるディレード・ブローバック方式の閉鎖機構を有するHK91とは異なり、 ボルトアクション方式のM770はフルパワー・ライフルカートリッジのリコイルが軽減されることなくシューターに伝搬されるため、 実射をすると体感上もM770の方が明らかにリコイルを強く感じます。

2012年03月14日 グアム実弾射撃遠征1日目 GOSR(Guam Outdoor Shooting Range)

▲1発射撃するごとに、ボルトアクション・レバーを前後動させ、発射済みの空薬莢を排出、次弾を再び薬室に送り込みます。 これぞボルトアクション・スナイパーライフルの醍醐味であり、正に男のロマンです!

レミントン M770 ボルト・アクション・ライフル

Remington Arms Model 770 Bolt action rifle / Cartridge 7.62×51mm NATO


2012年03月14日 グアム実弾射撃遠征1日目 GOSR(Guam Outdoor Shooting Range)

▲レンジ内に飾られていたH&Kのフラグと一緒に記念撮影。

レミントン M870 ポンプ・アクション・ショットガン

Remington Arms Model 870 Pump-action shotgun / Cartridge 12 gauge Birdshot

2012年03月14日 グアム実弾射撃遠征1日目 GOSR(Guam Outdoor Shooting Range)

▲長物実射の最後を飾るのは米国の老舗銃器メーカーであるレミントン・アームズ社製のM870 Expressショットガン。 同社のM870シリーズは、堅牢な基本設計とスタンダードなポンプアクション方式による信頼性の高さから、 軍・警察をはじめとした世界各国のタクティカルユースに愛用されています。 M870 Expressシリーズは、軽量な合成樹脂製のシンセティックストックを採用したM870シリーズの現行モデルです。

2012年03月14日 グアム実弾射撃遠征1日目 GOSR(Guam Outdoor Shooting Range)

▲12番ゲージのバードショットシェル(散弾)をレシーバー下部のキャリアから1発ずつ装填し、射撃準備完了。 トリガーガード付け根にあるセーフティーを解除し、目標に銃口を向けてトリガーを絞ると「ダンッ!!」という発射音と共に強烈なリコイルが上半身を襲います。 実射時の迫力とリコイルの大きさは、大口径ライフルに迫るものです。 1発射撃するごとにフォアエンドを前後動させ、使用済みのシェルを排出、次弾を装填しますが、このポンプアクションは力を込めて勢いよく行わないと、 装填不良を起こすことがあるので注意が必要です。

レミントン M870 ポンプ・アクション・ショットガン

Remington Arms Model 870 Pump-action shotgun / Cartridge 12 gauge 00 Birdshot


2012年03月14日 グアム実弾射撃遠征1日目 GOSR(Guam Outdoor Shooting Range)

▲以上でグアム実弾射撃遠征1日目は終了。最後にお世話になったGOSRスタッフの皆さんと記念撮影。

2012年03月14日 グアム実弾射撃遠征1日目 GOSR(Guam Outdoor Shooting Range)

▲フル装備での射撃を快くご承諾くださったオーナーさんをはじめ、フレンドリーで素敵な方々ばかりで、気持ち良く射撃ができました。 ありがとうございました。また機会がありましたら、是非とも宜しくお願いします!

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