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Los Angeles Police Department SWAT Team Official Cap

ロサンゼルス市警察(LAPD)SWATチーム オフィシャル キャップ

LAPD (ロサンゼルス市警察) SWATチーム オフィシャル キャップ

Los Angeles Police Department SWAT Team Official Cap

米国カリフォルニア州ロサンゼルス市警察(LAPD:Los Angeles Police Department)所属のSWAT(Special Weapons And Tactics)チームで使用されているオフィシャル・キャップ。 警備部(Counter Terrorism and Special Operations Bureau)警備中隊(Metropolitan Division)D小隊(D Platoon)に所属するLAPD SWATチームは、 1960年代に全米初の本格的な警察特殊作戦部隊として設立された。 通常の警察官では対応できない人質篭城事件や銃器犯罪などの凶悪事件に対応することを目的にし、 特殊な訓練を受けた少数精鋭の警察官が“特殊な武器と戦術を駆使して各種事件に対応する(Special Weapons And Tactics)”というコンセプトを部隊名に冠したSWATチームは、 その運用概念と有効性が高く評価され、全米のみならず世界各国の法執行関係機関にも独自の特殊作戦部隊運用の見本として大きな影響を与えた。 警察特殊作戦部隊の始祖であるLAPD SWATチームは、世界屈指の運用実績から人質救出作戦をはじめとした特殊作戦において常に高い錬度と技術(特殊装備)を維持しており、 現在ではLAPD SWATチームに倣った警察特殊作戦部隊が全米の警察をはじめとした法執行関係機関に設置されている。

ロサンゼルス市警察(LAPD)SWATチーム オフィシャル キャップ

ロサンゼルス市警察(LAPD)SWATチーム オフィシャル キャップ

ロサンゼルス市警察(LAPD)SWATチーム オフィシャル キャップ

▲帽体はフリーサイズのため、後頭部の面ファスナー式アジャスタブル・ストラップによって細かなサイズ調整を行うことが可能だ。

ロサンゼルス市警察(LAPD)SWATチーム オフィシャル キャップ

▲マークの意匠の一部となっている“41”と“54”は、LAPD SWATチームが出動した警察史上に残る二つの重大事件を意味したものである。 一つ目の事件は部際が創設されて間もない1969年12月、“41ST. Street”と“Central Street”に所在した過激派黒人運動団体ブラック・パンサー本部への違法武器の捜索令状執行の際、 篭城した団体側と警官隊の間で4時間以上にわたって銃撃戦となった事件だ。この事件では最終的に弾切れとなった団体側の投降で終結したが、団体側と警官側にそれぞれ3名の負傷者が出た。 二つ目の事件は1974年5月14日、“54TH Street”において発生した左翼武装過激派組織であるSLA(Simbianese Liberation Army:シンバイオニーズ解放軍)との銃撃戦事件である。 同年2月にSLAによって誘拐された大富豪の娘であるパトリシア・ハーストの救出作戦のため、FBIが特定したSLAのアジトをLAPD SWATチームを含む400人以上の警官隊で包囲したところ、 篭城した犯人側と銃撃戦となり、最終的に銃撃戦とアジトの火災(出火原因は不明)によって篭城した犯人6名は全員死亡した。 なお、誘拐されたはずのパトリシア・ハーストは、同年4月に発生した銀行強盗事件に共犯者として加担し、犯人と共に銃を構えて犯行に及ぶ姿が映った防犯カメラ映像がテレビで放送され、全米を震撼させた。 犯人全員が死亡した救出作戦時、残った犯人と共にアジトから彼女は既に逃亡していたが、同年9月に発見逮捕され、翌年には裁判によって懲役7年の判決が下った。 しかし、誘拐という極限環境において脅迫や性的暴行を伴う洗脳状態(ストックホルム症候群)であったことが考慮され、保釈金150万ドルの支払いとカーター大統領の特別恩赦によって1977年1月に仮釈放されている。

ロサンゼルス市警察(LAPD)SWATチーム オフィシャル キャップ

▲オフィシャル・キャップを着用した2010年代中盤のLAPD SWATチーム所属ポリス・オフィサー。 米国の大手総合タクティカル・ギア・メーカーのひとつであるSAFARILAND(サファリランド)グループ系列の防弾装具メーカーPROTECH TACTICAL(プロテック・タクティカル)社製“FAV MKII Enhanced Carrier”を着用している。 警察特殊作戦部隊向けの高性能タクティカル・ボディー・アーマー・システムである“FAV MKII”シリーズは、2010年代前半にLAPD SWATチームやK-9(警察犬)ユニットなどのタクティカル・セクションにおいて制式採用された。 抗弾能力は徹甲弾などを除く大抵の拳銃弾の貫徹を阻止するNIJ規格レベルIIIAで、 ベストの前面と背面には高初速のライフル弾に対応したセラミック・プレートを挿入可能なハード・アーマー・プレート・ポケットを備えている。 また、オプション・アーマーとして、重要脈管系の集中する股間を中心とした鼠蹊(そけい)部を保護するグローイン・アーマー及び上腕部を保護するヴァイセプス・アーマーを追加可能だ。 モジュラー・システムとしてウェビング・テープを用いたポーチ固定方式であるPALS(Pouch Attachment Ladder System)に準拠しており、 マガジン・ポーチをはじめとした各種ポーチをベストの任意の位置に固定できる。 なお、オフィサーが着用しているユニフォームは、旧来長年にわたって運用されていたElbeco(エルベコ)社製に代わって、2014年に制式採用されたUnited Uniform(ユナイテッド・ユニフォーム)社製の“ATU (Advanced Tactical Uniform)”だ。

ロサンゼルス市警察(LAPD)SWATチーム オフィシャル キャップ

▲コミュニケーション・ツールとして、2010年代前半からLAPD SWATチームで運用の開始されたPELTOR(3M Peltor Communication Solutions)社製の第三世代COMTAC(コムタック)シリーズ“SWAT-TAC III ACH”を着用している。 2000年代前半から米軍特殊部隊などで運用の開始されたCOMTACシリーズは、通常の通信機能に加え、銃声や爆発音など一定音量以上のハザード・ノイズのみを電子的に減衰し、 通常の会話など周囲の環境音のみを出力するノイズ・キャンセリング機能を有しており、 通信機能とイヤー・プロテクション機能の両方を併せ持つ。 ヘッドセットを接続しているPTT(Push To Talk)スイッチ・ユニットは、Atlantic Signal(アトランティック・シグナル)社製の“COMBAT”シリーズPTTスイッチ・ユニットで、 LAPDのオーダーによって側面にリモート・ボリューム・コントロール・ダイヤルを追加装備した特別仕様だ。 これらはSWATチームやK-9(警察犬)ユニット、機動隊などの所属するメトロポリタン・ディヴィジョンなどのタクティカル・セクションにおいて使用されている。

ロサンゼルス市警察(LAPD)SWATチーム オフィシャル キャップ