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ヘッドウェア (バラクラバ / キャップ)

Headwear / Balaclavas / Caps

バラクラバ(目出し帽) いわゆる日本で言う目出し帽は、英語圏ではその発祥の地名から“Balaclava(バラクラバ)”とも呼ばれ、対テロ特殊部隊や警察SWAT隊員の使用する代表的なヘッドウェアのひとつである。 語源となったバラクラバは、ウクライナ南部クリミア半島南西岸に位置する都市の名称で、19世紀のクリミア戦争中に同所で勃発した“バラクラバの戦い(1854年10月25日)”において、 寒冷な気候から防寒対策としてイギリス兵が頭部全体を覆うウール製の手編みの帽子を着用してロシア軍と戦ったことが由来となった。 このほか民生品ではなく特殊部隊向けの製品を製造する欧米の各種タクティカルギアメーカーでは単に “フェイスマスク”や“フード”という名称で販売されていることが多い。 軍民問わず一般に本来は防寒用途として用いられることの多いバラクラバだが、ローエンフォースメントや ミリタリーなどのタクティカルユース、さらに消防関係機関やカーレーサーなど比較的危険な仕事に従事する ユーザーの間では、襲いかかる火炎や鋭利なガラス断片などからの頭部の保護、つまりヒートプロテクションと カットプロテクションがバラクラバ着用の最大の目的となっている。 頭部保護を目的とした専用バラクラバは、防寒性に優れた毛糸を使った一般的なバラクラバとは異なり、 耐熱・耐炎繊維として代表的なノーメックス(Nomex)や防弾装具にも用いられ耐切創性にも優れたケブラー(Kevlar)といった 特殊なアラミド繊維を縫製素材に用いている。 ノーメックスなどの耐火繊維は、その利点を活かした民生製品への利用は無論、ミリタリーユースにおいても フライトスーツやフライトグローブをはじめとして、主に航空機・戦闘車両搭乗要員の耐炎・耐熱防護を想定した 個人装具に用いられる場合が多かった。しかし、人質救出作戦に代表される対テロ作戦行動に重きが置かれ、市街地戦闘 や閉所空間における近接戦闘(CQB)任務などの増加が著しい昨今に至っては、ルームエントリー(室内突入) に特化したアサルトスーツやグローブ、頭部保護を目的としたバラクラバなど、 短期的な対テロ特殊作戦任務に従事する特殊部隊向けの個人装具に利用されることも多くなった。 以上の装備は何れも屋内強襲作戦の一種であるダイナミックエントリーに際して、爆発時に高音を発する スタングレネード(特殊音響閃光弾)や戸口破壊に利用する高性能プラスチック爆薬、進入経路確保のためガス溶断器などを使用するサーマルブリーチング、 極近距離の銃撃におけるマズルフラッシュ(発砲火炎)などからの耐熱・耐炎防護を目的としている。 バラクラバ(目出し帽) 頭部保護の基本装具であるバラクラバに限れば、前述の耐熱・耐炎防護に加えて、爆薬を用いるダイナミック エントリーや窓口からのウィンドウエントリーに際して飛散するガラス断片をはじめとした各種飛散物など からの防護が大きな目的である。 さらに秘匿性の高い対テロ特殊部隊においては、所属隊員の素性を敵対組織や各種マスメディアから隠匿する 意味合いも非常に大きい。 凶悪なテログループなどに隊員の素性が知れることで、隊員個人やその親族に報復の危害が及ぶ可能性が高いからだ。 また対テロ作戦においても素顔を隠した特殊部隊は本来の人間性が感じられず、制圧対象者に対して心理的威嚇 (ショック・エフェクト)の効果を与えることも期待でき、遂行任務の性格から現代の対テロ特殊部隊にとって バラクラバは不可分な個人装備の一種である。 画像のモデルは米国の消防関係機関やローエンフォースメント、ミリタリーユース、民間産業機関、カーレース など多方面において着用されるノーメックス製の各種耐火フードを中心に、消防関連装具を製造・販売する 米国メーカー “Fire Brigade Manufacturing:FBM”のローエンフォースメント向けノーメックスフード。 このモデルは警察SWATをはじめとしたローエンフォースメント、各種タクティカルユース向けワンホールタイプの 耐熱・耐炎フード(フェイスマスク)であり縫製素材にはノーメックスが用いられている。 また、比較的危険度の高いルームエントリー(室内突入)を考慮し、通常のスタンダードモデルに首筋保護用の 延長ビブを追加、皮膚露出部位の保護範囲を拡張した仕様となっている。 対テロCQBオペレーション向けのバラクラバは、このような両目部分をまとめて1箇所だけ穴のあいた1ホールタイプが 主流だが、呼吸や会話、突入待機など比較的長期の作戦行動で給水用ハイドレーションシステムを含む飲食が 楽なように1ホールタイプの口部分に穴を加えたデザインや両目の穴が単体であいたデザインなどの2ホールタイプ や3ホールタイプも用いられる(既製品もあるが口部分など基本は穴をあけるだけなので部隊によっては個人裁量 でカスタムをする場合もある)。

ハッチ

HATCH
HATCH(ハッチ) KH1500 ケブラー ライトウェイト フード ■HATCH KH1500 Lightweight Hood with KEVLAR

― ハッチ KH1500 ケブラー ライトウェイト フード
HATCH(ハッチ) NH3500 ノーメックス ライトウェイト フード ■HATCH NH3500 Lightweight Hood with NOMEX

― ハッチ NH3500 ノーメックス ライトウェイト フード

ブラックホーク

BLACKHAWK!
BLACKHAWK!(ブラックホーク!) ヘルストーム ヘビーウェイト ノーメックス バラクラバ ■BLACKHAWK! HELLSTORM Heavywight Bibbed Balaclava with NOMEX

― ブラックホーク! ヘルストーム ヘビーウェイト ノーメックス バラクラバ

シュアファイア

SUREFIRE
SUREFIRE(シュアファイア)オリーブ アジャスタブル キャップ ■SUREFIRE Olive Adjustable Cap

― シュアファイア オリーブ アジャスタブル キャップ
SUREFIRE(シュアファイア)ブラック アジャスタブル キャップ ■SUREFIRE Black Adjustable Cap

― シュアファイア ブラック アジャスタブル キャップ

ロスコ

Rothco

Rothco(ロスコ)タクティカル オペレーター キャップ ■Rothco Tactical Operator Cap

― ロスコ タクティカル オペレーター キャップ
Rothco(ロスコ)ヴィンテージ ベトナム スタイル ブーニー ハット ■Rothco Vintage Vietnam Style Boonie Hat

― ロスコ ヴィンテージ ベトナム スタイル ブーニー ハット

ポリス / ロー・エンフォースメント オフィシャル キャップ

Police / Law Enforcement Official Cap

Rothco(ロスコ)タクティカル オペレーター キャップ ■Los Angeles Police Department SWAT Team Official Cap

― LAPD (ロサンゼルス市警察) SWATチーム オフィシャル キャップ
Rothco(ロスコ)タクティカル オペレーター キャップ ■San Francisco Police Department Official Cap

― SFPD (サンフランシスコ市警察) オフィシャル キャップ

日本警察特殊部隊愛好会(JP-SWAT)

日本警察特殊部隊愛好会(JP-SWAT)