平成22年4月25日 陸上自衛隊高田駐屯地創設60周年記念行事 -模擬戦闘訓練編-

模擬戦闘訓練

Sham Battle Training

2010年4月25日 陸上自衛隊高田駐屯地創設60周年記念行

▲いよいよ模擬戦闘訓練開始。訓練開始のBGMは去年と同じく『天地人』のテーマソング。 シナリオは例年と一切変わりなく、敵勢力の偵察を目的にOH-6Dが低空侵入を図ります。

2010年4月25日 陸上自衛隊高田駐屯地創設60周年記念行

▲観客席上空を猛スピードで旋回。ハチの羽音のような独特のローター音が響きます。

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▲会場の隅を陣取る敵対抗部隊も偵察ヘリの飛来に89式小銃で応戦を開始。 う〜ん、対抗部隊のゲリラなのに個人装備が正規部隊と同じというのは分かりにくいなぁ。 カラシニコフ使えとは言いませんが、戦闘服ぐらい新迷彩じゃなく悪役っぽいの着てほしいですね。

偵察オートバイ

Kawasaki KLX250

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▲上空からの偵察に引き続き、今度は偵察オートバイ部隊が偵察行動を開始します。

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▲敵対抗部隊と遭遇し、すかさずバイクを盾に89式小銃で反撃の挙に転じます。

UH-60JA

Black Hawk

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▲続いて会場上空に空中機動能力に優れたUH-60JAが進出してきました。

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▲昨年と同じくドアガンとして装備した12.7mm重機関銃で敵対抗部隊の勢力陣地に斉射を加えます。 上空20mほどでホバリングしているのですが、ローターが生む強烈なダウンウォッシュによってスタンド席付近は ちょっとした砂嵐状態。普通に目を開けていられません。

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▲ドアガンによる斉射を終えると、すぐさに反対側のサイドドアからリペリング降下用のザイルが垂らされ、 背中に89式小銃を携えた隊員2名が地上に向けて降下します。

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▲あっという間に地上に着地。着地後はすぐさま周囲の警戒態勢に移行します。毎年のリペリング降下も十分 見応えはあるんですが、せっかくのブラックホークなんだから、特殊部隊好きとして欲を言うとやはり王道 のファストロープ降下も見てみたいものです。

93式近距離地対空誘導弾

Type 93 Surface-to-air missile

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▲ヘリの撤収後、地上では拠点防空任務を担う93式近距離地対空誘導弾が展開。

155mm榴弾砲 FH-70

Field Howitzer for the 1970s

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▲拠点防空システム構築の後、続々と会場に戦闘車両が展開していきます。 これは中砲けん引車に牽引される155mm榴弾砲FH-70。搭乗する隊員は全方位警戒態勢です。

L16 81mm迫撃砲 / 64式81mm迫撃砲

L16 81mm Mortar & Type 64 81mm Mortar

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▲最後方に布陣したFH-70の前方では射程の短い迫撃砲部隊が展開。

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▲小型軽量で分解組立て可能な64式81mm迫撃砲(右)とその後継機種である81mm迫撃砲L16(左)の2門を素早く組立て、 警戒態勢に移行。ちなみに口径は同じですが、後継機種であるL16の方が64式より軽量化と長射程化が図られています。

120mm迫撃砲 RT

Mortier 120mm Raye Tracte Modele F1

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▲81mm迫撃砲の後方では、さらに射程が長く威力の大きい120mm迫撃砲RTが布陣。

79式対舟艇対戦車誘導弾

Type 79 HMAT

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▲迫撃砲部隊より前方の前線地帯には、79式対舟艇対戦車誘導弾(重MAT)と87式対戦車誘導弾(中MAT)を 擁する対戦車誘導弾部隊が73式小型トラックで展開します。

87式対戦車誘導弾

Type 87 MMAT

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▲陸自普通科部隊の中距離対戦車火力である87式対戦車誘導弾(中MAT)発射機とレーザー照準器を プローンポジションでセット。ちなみに中MATの愛称は“タンクバスター”。

対人狙撃銃

M24 Sniper Weapon System

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▲戦闘部隊展開の最中、突如会場に1発の銃声が響きます。同時に場内アナウンスで会場奥の茂みに 狙撃主が隠れていた旨が明かされ、隠密行動用戦闘装着セットのひとつであるギリースーツで 擬装していた狙撃主も観客に手を振り存在をアピール。擬装網で分かり難いですが、手にしているのは 近年導入が開始された自衛隊初の本格的なボルトアクション式対人狙撃銃である米国レミントン社製M24 SWS(Sniper Weapon System)です。

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▲79式対舟艇対戦車誘導弾(重MAT)の後方から、ついに戦車部隊が侵出を開始。

74式戦車

Type 74 tank

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▲特徴的な油圧式サスペンションによる姿勢制御システムで車体を傾斜させ、射線確保する74式戦車。 敵陣地に対して主砲である105mm戦車砲の一撃をぶち込みます。

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▲間髪いれず最後方からは最大射程30kmを誇るFH-70榴弾砲が驚異的な破壊力の155mm榴弾を撃ち込みます。 もちろん空砲ですが、この4尺玉にも匹敵する強力な爆音には毎度ながらビビります。 あまりの音量にビックリした近くの子供が泣いてました…。

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▲榴弾砲の一撃に続き、迫撃砲部隊も前進。素早く81mm迫撃砲L16を組立てます。

軽装甲機動車

Komatsu Light Armoured Vehicle

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▲いよいよ戦闘もクライマックスに突入! 普通科隊員を乗せた軽装甲機動車が猛スピードで前線地帯に進出。 上部ハッチのガンターレットには軽装甲機動車と定番の組合せである5.56mm機関銃(MINIMI)ではなく、 なぜか普通の89式小銃を据えています。

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▲軽装甲機動車と後方の96式装輪装甲車から下車した隊員達は散開し、敵対抗部隊に対して一斉射撃を開始。 5.56mm小口径弾特有の乾いた軽めの射撃音が響き渡ります。

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▲それぞれの部隊陣地構成はこんな感じです。後方には92式地雷原処理車が展開。

92式地雷原処理車

Type 92 MCV

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▲ロケット弾の発射態勢をとる92式地雷原処理車。92式地雷原処理者は愛称のマインスイーパーの名の通り、 2連装の発射機を備えワイヤーで連結された 26個の子弾付きロケット弾を射出後、子弾の爆破により地雷 (マイン)を誘爆・地雷原を無力化し、車両部隊の通路を確保します。 飛び道具ながら戦闘車両ではないので施設科に配備されています。

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▲発射されたロケット弾から投射された子弾爆薬ブロックが地上で爆破。 敵対抗部隊の埋設した地雷の誘爆に成功し、味方の進行を妨げていた地雷原が無効化されました。

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▲これに伴い普通科部隊と機甲科部隊がさらに前進。敵対抗部隊の模擬戦車に対して、74式戦車が主砲で 止めの一撃を加えます。FH-70榴弾砲に負けず劣らずの大迫力です。

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▲敵戦車に徹甲弾が命中! 仕掛け爆薬の爆発を合図に敵戦車は撤退します。

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▲敵戦車の撃破を確認後、一気にたたみかけるように普通科部隊が一斉突撃を開始。

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▲猛ダッシュする制圧部隊に74式戦車も随伴して突撃します。

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▲ついに敵対抗部隊の陣地に進出。残存する敵兵力を各個撃破していきます。

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▲敵陣地のクリーニングが完了。敵陣地を完全に掌握し、制圧に成功しました。

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▲1200時「状況終了!」を告げるラッパ演奏で模擬戦闘訓練は無事終了。 この後グラウンドでは午後からの装備品展示の準備が急ピッチで行われます。

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