平成24年03月14日 グアム遠征1日目 GOSR(Guam Outdoor Shooting Range)3/5

イベントリポート

Event Report

日本警察特殊部隊愛好会(JP-SWAT)

2012年03月14日 グアム実弾射撃遠征1日目 GOSR(Guam Outdoor Shooting Range)

▲こちらは鉄板を狙うスチールターゲットレンジ。

2012年03月14日 グアム実弾射撃遠征1日目 GOSR(Guam Outdoor Shooting Range)

▲日本の猛暑に慣れているせいか、吹き抜ける風があるのでフル装備でも思ったほど暑くありません。

ヘッケラー&コック HK45 セミ・オートマチック・ピストル

Heckler & Koch HK45 Semi-automatic pistol / Cartridge .45 ACP

2012年03月14日 グアム実弾射撃遠征1日目 GOSR(Guam Outdoor Shooting Range)

▲9mmオートの次は45オートということで、H&K社が2007年に製品発表した最新型次世代45口径ポリマーオートであるHK45を実射。 原型は同社のP2000の改良型であるP30で、HK45の開発には元デルタフォース隊員であるラリー・ビィッカース、ケン・ハッカーソンがコンサルタントとして関わっており、 正に本物のプロオペレーター向けタクティカル・ハンドガンとしてデザインされています。 2005年に米軍のSOCOM(特殊作戦統合軍)主催で開始され、ベレッタM9の後継機種を選定するJCP(ジョイント・コンバット・ピストル)プログラムにも候補機種のひとつとしてHK45が提出されています (選定計画自体は翌年に無期限キャンセル)。

2012年03月14日 グアム実弾射撃遠征1日目 GOSR(Guam Outdoor Shooting Range)

▲ハンマー露出タイプのコンベンショナル・ダブルアクション方式のトリガーメカニズムにティルトバレルタイプのショートリコイル方式の採用など、 基本的なメカニズムは同社のUSPシリーズ及び原型となったP30を継承していますが、9mm口径のUSPに比較すると当然ながら射撃時のリコイルは明らかに増しています。 しかし、USP45やMk23など他の45口径オートに比べ、HK45は装弾数を10発と控え目に止めたことでグリップ形状が非常にスリムに仕上がっており、実に撃ちやすいのが大きな特徴。 また、HK45には射手の手の大きさに合わせて交換可能なバックストラップが付属し、スライド・リリースレバーもフレーム両面に装備されています。

ヘッケラー&コック HK45 セミ・オートマチック・ピストル

Heckler & Koch HK45 Semi-automatic pistol / Cartridge .45 ACP


キンバー カスタム TLE II セミ・オートマチック・ピストル

Kimber TLE CUSTOM II Semi-automatic pistol / Cartridge .45 ACP

2012年03月14日 グアム実弾射撃遠征1日目 GOSR(Guam Outdoor Shooting Range)

▲米国ニューヨーク市に本社を構えるキンバー・マニュファクチャリング社は、「キンバーカスタム」として高品質な1911ピストルカスタムを製作している会社として有名です。 キンバーカスタムの中でも“TLE II”は、警察SWATの始祖として勇名を馳せるカリフォルニア州ロサンゼルス市警察所属SWAT(LAPD SWAT)の要望に応じて独自のカスタマイズを施され、 “LAPD SWAT CUSTOM II”として制式作用されたモデルの民間販売バージョンです。ちなみに製品名の“TEL”は“Tactical Law Enforcement”の略称。 LAPD SWAT納入モデルと民間モデルは基本的に同一の仕様で、大きく異なるのはスライドの刻印ぐらいです。 キンバーカスタムは日本でもWA(ウエスタン・アームズ)がガスガンで様々なバージョンをラインアップしているので有名ですね。

2012年03月14日 グアム実弾射撃遠征1日目 GOSR(Guam Outdoor Shooting Range)

▲大粒の.45ACPカートリッジはシングルカラムマガジンにスルスル入り、装弾作業は楽々。 装弾数は7発です。

2012年03月14日 グアム実弾射撃遠征1日目 GOSR(Guam Outdoor Shooting Range)

▲マガジンを銃に叩き込んで、射撃準備完了。

2012年03月14日 グアム実弾射撃遠征1日目 GOSR(Guam Outdoor Shooting Range)

▲ローレディ・ポジションでスタンバイ。

2012年03月14日 グアム実弾射撃遠征1日目 GOSR(Guam Outdoor Shooting Range)

▲サイトシステムには自然発光で電源不要のトリチウム・ナイトサイトを搭載しているので、夜間や屋内などのロウ・ライト・コンディション(低光度環境)でも安心。 3ドットタイプでサイトピクチャーも良好です。

2012年03月14日 グアム実弾射撃遠征1日目 GOSR(Guam Outdoor Shooting Range)

▲1911カスタム特有のキレの良いトリガーを絞ると、「ズドン!」という発射音と共に、軽快な9mmパラベラムとは対照的な重たいリコイルが手首に響きます。 正にタクティカルオペレーター向けのコンバットハンドガンです。

2012年03月14日 グアム実弾射撃遠征1日目 GOSR(Guam Outdoor Shooting Range)

▲会長もTLE IIを実射。しっかりグリップしているつもりでも、強烈なリコイルに手首が持っていかれます。 スチール製グレードマッチの5インチバレルを搭載しており、高い射撃精度も保持しています。 なお、TLE IIの米国での販売価格は1,000ドル程度とのことです。

キンバー カスタム TLE II セミ・オートマチック・ピストル

Kimber TLE CUSTOM II Semi-automatic pistol / Cartridge .45 ACP


キンバー SIS カスタム セミ・オートマチック・ピストル

Kimber SIS CUSTOM Semi-automatic pistol / Cartridge .45 ACP

2012年03月14日 グアム実弾射撃遠征1日目 GOSR(Guam Outdoor Shooting Range)

▲続いてもキンバーカスタムのひとつである“SIS CUSTOM”です。SISは“Special Investigation Section:特殊捜査班”の略称で、 ロサンゼルス市警察(LAPD)の刑事・警備局(Office of Special Operations)隷下にある刑事部(Detective Bureau)・強盗殺人課(RHD:Robbery-Homicide Division) に所属する凶悪犯罪捜査を担当する専門班です。 LAPD SWATに制式採用された“SWAT CUSTOM II”でLAPDへのサービスピストルの納入実績をつくったキンバーですが、 凶悪犯罪捜査で常にガンファイトの危険と隣り合わせのSIS捜査官向けデューティーキャリーピストル製作のオーダーを受け、 誕生したのが“SIS CUSTOM”なのです。

2012年03月14日 グアム実弾射撃遠征1日目 GOSR(Guam Outdoor Shooting Range)

▲SIS CUSTOMの最大の特徴はスライド側面に刻まれた“SIS”の意匠を冠した滑り止め用のフロント及びリアセレーションです。 通常の細かいセレーションに比べて、幅の広い3本線のみの“SIS”セレーションは滑り止め効果が低く、 デザイン以外のアドバンテージはないと、タクティカルオペレーターから手厳しい指摘を受けることもありますが、カッコよければいいじゃないですか! LAPDでもSISに所属する極一部のエリート捜査官が毎日携帯するデューティピストルですから、一目でSISと分かる愛着の湧くこのデザインは正解だと思います。

2012年03月14日 グアム実弾射撃遠征1日目 GOSR(Guam Outdoor Shooting Range)

▲屋外のスチールターゲットを撃ちます。

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▲TLE IIと同じく、サイトシステムは3ドットのトリチウムナイトサイトで視認性は抜群です。

2012年03月14日 グアム実弾射撃遠征1日目 GOSR(Guam Outdoor Shooting Range)

▲「ズドン!」と.45ACPの強烈なリコイルながら、カスタム1911だけあって撃ち味にはキレがあります。

キンバー SIS カスタム セミ・オートマチック・ピストル

Kimber SIS CUSTOM Semi-automatic pistol / Cartridge .45 ACP


2012年03月14日 グアム実弾射撃遠征1日目 GOSR(Guam Outdoor Shooting Range)

▲最後はマグナムカートリッジを撃ちます。

IMI デザートイーグル セミ・オートマチック・ピストル

Israel Military Industries Desert Eagle Semi-automatic pistol / Cartridge .44 Magnum

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▲ベレッタ92FS以上に知名度の高いデザートイーグル。 コレクションガンとしての性格が強くタクティカルオペレーターが使うガンではありませんが、その知名度の高さと存在感から観光射撃では大人気のモデルです。 デザートイーグルには使用カートリッジごとに.357マグナム、.44マグナム、ハンドガンでは最大の威力を持つ50口径の.50AEなど数種類のバリエーションモデルが存在しますが、今回は.44マグナムモデルを実射します。

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▲とにかく重くてデカイ…。実物を手に取るとその存在感は写真で見る以上のものがあります。

2012年03月14日 グアム実弾射撃遠征1日目 GOSR(Guam Outdoor Shooting Range)

▲トリガーを絞った瞬間、「ドカァアン!!」という.44マグナムの重たい発射音と共に腕全体が大きく揺さぶられる強烈なリコイルが襲い掛かります。 1発目はその迫力に思わず、「おぉ…」と声を漏らしてしまいました。

2012年03月14日 グアム実弾射撃遠征1日目 GOSR(Guam Outdoor Shooting Range)

▲会長も早速実射。リコイルが直接射手に伝わるリボルバーに比べ、手首を襲うリコイル自体は同じカートリッジでもブローバックアクションで相殺されるデザートイーグルの方が軽減されています。

IMI デザートイーグル セミ・オートマチック・ピストル

Israel Military Industries Desert Eagle Semi-automatic pistol / Cartridge .44 Magnum


トーラス M669 リボルバー

Taurus M669 Revolver / Cartridge .357 Magnum & .38 Special

2012年03月14日 グアム実弾射撃遠征1日目 GOSR(Guam Outdoor Shooting Range)

▲これまで流行のオートマチック・ピストルばかり撃ってきましたが、「射撃はリボルバーに始まりリボルバーに終わる」、「男は黙ってリボルバー!」という格言があるとかないとかいうので、 初めての実弾射撃遠征であれば尚のこと基本形であるリボルバーは外せません。 ということでお試し程度にブラジルの新興銃器メーカーであるトーラス社製のM669リボルバーを実射します。 トーラスは日本ではあまり知名度がありませんが、S&Wリボルバーやベレッタ社製オートマチックなどをライセンス生産する下請けメーカーとして、 その経験と新素材を生かしたオリジナルの低価格リボルバーやオートマチック・ピストルの販売で成功を収めています。

2012年03月14日 グアム実弾射撃遠征1日目 GOSR(Guam Outdoor Shooting Range)

▲M669はS&W系に倣った.357マグナムリボルバーですが、下位互換の.38スペシャルカートリッジも撃てるので、今回はM669で両方のカートリッジを実射します。 やはりマグナムカートリッジは発射音・リコイル共に強烈で、オートマチックと異なり、リコイルが直接掌に襲い掛かるリボルバーでは特に如実に体感できます。 しかし、マグナム対応の大型で重量のあるM669で撃つ.38スペシャルはリコイルも軽減され、実に撃ちやすかったです。

トーラス M669 リボルバー

Taurus M669 Revolver / Cartridge .357 Magnum & .38 Special


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▲レンタルしたハンドガンを一通り撃ち尽くし、小休止。お次はライフルを撃っていきます。

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