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ESS Turbo C.A.M Fan Goggle - Early Model

ESS ターボ C.A.M ファン ゴーグル(初期型)

世界的なミリタリー・アイウェア・メーカーであるESS(Eye Safety Systems)が開発した“ターボカム・ファンゴーグル”は、標準のESSゴーグルフレーム本体に電動の強制排気ファンユニット(ターボ・カムファン)を備えることで、 アンチフォグ(防曇)に特化させたタクティカルゴーグルであり、現存するタクティカルゴーグルのなかでは最高水準の 防曇性能を誇る。 標準的なタクティカルゴーグルのスタイルを有しているターボ・カムファンゴーグルだが、ターボカムファン作動用の電池を含めた本体重量は約180gで、 手に取ると重厚なデザインに反して軽量で着用者の負担が少ないのが特徴だ。 しかし、“ESS Modular Technology”の採用を始めとして、その随所にESS独自のブラッシュアップされた独自技術や実戦経験に即した工夫が見受けられる。 まず、このゴーグル最大のコンセプトであり、特徴でもあるアンチフォグ(防曇) を目的とした電動強制排気ファンユニット(ターボカム)は、 ゴーグルフレーム上部 に必要最小限の形で収めることに成功しており、標準的なバリスティック・ヘルメット (抗弾ヘルメット)との併用も快適性を損なわない。 また、電動ファンの作動に必要とされるパワーソースには、民間でも入手が容易な 単四型乾電池2本(合計3V)を使用し、これをゴーグルストラップに任意に着脱可能で、 電池ボックスを兼用したスライドスイッチユニット内にセットする。 肝心の電動ファンシステムは、“HI”(強)から“LO”(弱)への2段階の回転速度の調整機能を備えており、 最高で毎分15,000回転のスピードによってゴーグル内部から湿気を含んだ空気を上方へ強制排出する構造だ。 この際、電動ファンは“LO”(弱)の状態で最高50時間の連続使用が可能となり、 戦術行動上重要となる作動音に対する静粛性能にも優れている。

ESS ターボ C.A.M ファン ゴーグル(初期型)

▲ESSがラインアップするゴーグルシリーズで使用されている2.4mm厚のポリカーボネート 製高衝撃バリスティックレンズは、 全てMIL-SPEC(ミル・スペック:米軍納入規格)“MIL-V-43511C.” の標準を超えており、 35フィート(約10.7m)離れた地点から発射されたショットガンの散弾を阻止する防護性能を備えている。 また、ゴーグルレンズには特殊な表面加工が施されており、外傷や塗料からレンズを保護し、 眼球に悪影響を与える直射日光に対して100%のUVA/UVB(近紫外線)カット、 外部摩擦からレンズを保護するアンチスクラッチコーティング(防傷加工)、鮮明な視界維持に不可欠なアンチフォグ コーティング(防曇加工)が施されているため、 常に透明性の高いクリアな視界と広い視野を着用者に提供することが可能だ。 さらに、ESSのゴーグルシリーズに共通している独自の“ESS Modular Technology”の 採用により、 ゴーグルレンズやゴーグルストラップを始めとした全ての製品部品を簡単かつ素早く交換可能で、 欠損を含む使用状況や目的に応じた専用の各種オプションアクセサリーなども豊富に揃っているため、拡張性と経済性が高く長年の使用に耐えることができる。 ゴーグルレンズなどの基本性能のほか、昨今のタクティカルユーザーに不可分な個人装具である標準的なバリスティック・ヘルメットとの併用が快適に行えるようにゴーグルフレームがデザインされ、 着用者に広くクリアーな視界を提供する上、大型のゴーグルフレームの採用により、一般的な形状のメガネとの併用に対応している。

ESS ターボ C.A.M ファン ゴーグル(初期型)

▲購入時はターボ・カムファンゴーグル本体のほか、ナイロン製の専用収納ポーチとレンズ表面保護用の使い捨てフィルムである“TEAR-OFFシールド”、 動作確認用の単四型電池2本、取扱い説明書、ESSのロゴステッカーなどが付属する。

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▲アンチフォグ(防曇)に特化したターボ・カムファンゴーグルは、世界最高水準のタクティカルゴーグルとして定評のあるESSのゴーグルシステムに、 2段階の速度調整機能を有した電動の強制排気ファンユニット(ターボ・カムファン)を追加搭載しており、 タクティカルユーザーの行動を著しく制限するレンズ表面のフォグを阻止すると共に、極端な環境においても鮮明な視界と視野を着用者に提供する。 また、ゴーグルレンズ上部や電池ボックを兼用したスライドスイッチユニットに印された“ESS”のロゴマークは、ESSが自社のブランドロイヤリティ に絶対の自信を誇っているであろうことが窺える。

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▲伸縮性に優れ、着用者に合わせて任意にサイズ調整が可能な40mm幅のゴーグルストラップには、迅速な着脱を可能とする樹脂製リアバックルが備えられているため、 バリスティック・ヘルメットなどの上から着用した場合でもゴーグルの着脱に苦労しない。 ゴーグルフレームの下方にあるフィルター化されたエアーダクト(通気孔)から、 新鮮な外気を電動ファンユニットの力によって吸気し、 ゴーグル内部の湿気と共に排気することにより、極端な状況下においても良好な視界を妨ぐレンズに生じる曇りを常に防止する。 また、通気性と快適性に優れたスポンジ製のオープンセルフェースパッドにより、長時間のゴーグル着用でもストレスを感じ難い。

ESS ターボ C.A.M ファン ゴーグル(初期型)

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▲ESSのゴーグルシステムに共通した“ESS Modular Technology”の採用により、レンズやストラップを始めとした周辺部品の交換が容易に行える。 耐衝撃性に優れたポリカーボネート製のシングルタイプ・クリアレンズ が標準装備されているが、 2重構造の採用で防曇効果の高いサーマルタイプレンズや日中の活動に適したスモークグレイカラーのレンズもオプションでラインアップされている。

▲ゴーグルフレームの上部に備え付けられた電動強制排気ファンユニットは、“HI”(強)から“LO”(弱)への2段階の回転速度の調整機能を備えており、 最高で毎分15,000回転のスピードによってゴーグル内部から湿気を含んだ空気 を外部へ排気する。 この際、電動ファンは“LO”(弱)の状態で最高50時間の連続使用が可能で、 さらに戦術行動上重要な駆動音に対する静粛性能にも優れている。

ESS ターボ C.A.M ファン ゴーグル(初期型)

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▲“OFF”(切)ポジションに加え、“HI”(強)と“LO”(弱)の 2段階の切り替え機能を有したロック機構付きスライドスイッチユニットは、 2本の単四型電池を収納する電池ボックスを兼用した構造だ。 大型の電池ボックス自体を手で左右にスライドさせて電動ファンの作動を操作するため、厚手のグローブを着用していても確実な操作が可能であり、ボタン式に比べて手の感覚だけで直感的に作動状況を把握できる。

▲電池ボックスを兼用したスライドスイッチユニットの下部には、保管中など不意の誤作動による電池残量の消耗を防ぐため、シーソータイプの簡易的なロック機構が設けられている。 画像のようにレッドカラーの表示を上方に押し込み、グリーンカラーの表示が見える状態になるとロックが解除され、スライドスイッチの操作が可能となる。

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▲ESSがラインアップする各種タクティカルゴーグルは、その基本コンセプトとして米軍採用のPASGTタイプを始めとした標準的な バリスティック・ヘルメットとの併用が快適に行えるほか、 大型のゴーグルフレームの採用によって一般的な中型メガネを着用した状態でも問題なく運用できる。 さらに、別途販売のメガネレンズ装着用アダプターであるゴーグルインサートストライカーをゴーグルフレーム内部に装着すれば、 メガネレンズそのものをゴーグルに内包して使用することも可能であり、低視力者を含む多彩なユーザーへの幅広い配慮がなされている。

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