フォートレス・パシフィック・コーポレーションFortress Pacific Corporation
1990年、中華民国(台湾)の首都である台北市において、現場で直面する様々な脅威から警察官をはじめとした法執行関係者を防護するため、“人命の尊重”をモットーとして設立されたFPC(Fortress Pacific Corporation)は、今日では同国を代表する国際的な防弾装具メーカーに成長した。 バリスティック・フェイス・マスク(3/4 フェイス・サイズ)Ballistic Face Mask(3/4 Face Size)中華民国の主要防弾装具メーカーであるFPC(Fortress Pacific Corporation)が製造する“バリスティック・フェイス・マスク(製品番号 FP 302)”。 バリスティック・フェイス・マスクは、CQB(近接戦闘)オペレーションを専門とする対テロ特殊部隊や警察SWATチーム向けにデザインされた顔面に着用するマスク型のフェイス・アーマーであり、高初速のライフル弾や貫徹能力の高いAP(アーマー・ピアッシング)弾をはじめとした特殊弾薬を除き、FMJ(フル・メタル・ジャケット)弾など通常の拳銃弾に対する一定の抗弾能力を備えている。 同社のバリスティック・フェイス・マスクには、抗弾能力別に米国NIJ規格レベルII及びレベルIIIAに準拠した2種類に加え、 面体のサイズも顔面と前頭部を防護したフル・フェイス型、バリスティック・ヘルメットの着用を前提として前頭部がカットされた3/4フェイス型(本品)の2種類が存在する。 同社のバリスティック・フェイス・マスクは、実際に中華民国国軍の特殊部隊などにおいて採用実績があり、 主に人質救出作戦をはじめとした対テロ作戦での顔面防護に用いられる。 | |
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▲面体は高強度アラミド繊維系の抗弾素材で造形され、重量は約600gと軽量だ。面体形状も着用時の快適性や機動性を損なわないよう人間工学に基づいたデザインを採用している。 また、抗弾性能は米国の国立司法省研究所(NIJ)が定めた抗弾素材の標準的なテスト・プロトコルである“NIJ-STD-0108.01”に準拠しており、抗弾性能別にNIJ規格レベルII及びレベルIIIAの2種類が用意されている。 | |
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▲面体のサイズは、顔面と前頭部を防護したフル・フェイス型、バリスティック・ヘルメットの着用を前提として前頭部がカットされた3/4フェイス型(本品)の2種類が存在する。 | |
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▲後頭部には一般的なガス・マスクと類似した伸縮性のある6本のアジャスタブル・エラスティック・ストラップが設けられており、装面は容易ながら、激しい動きでも面体が動揺することはない。 | |
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▲野戦での使用を想定していないため、面体のカラーはCQBオペレーション向けに光の反射を抑えたフラット・ブラックのみだ。 | |
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▲顔面が接する防弾面の内側には、着弾の衝撃を緩和する衝撃吸収材として、EVA(エチレン酢酸ビニルコポリマー)フォーム・パッドが額及び頬の3箇所に設けられている。 また、内側のデザインは、呼吸や会話に支障をきたさないように考慮されている。 | |
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▲FPC製バリスティック・フェイス・マスクを着用した2010年代前半の西側警察系特殊部隊所属のオペレーター。 バリスティック・ヘルメットに加え、バリスティック・フェイス・マスクを併用することで、無防備な顔面を弾丸の脅威から防護することが可能だ。 頭部には、2000年代後半ころから世界各国の特殊部隊で採用されている米国Ops-Core(オプス・コア)社製“FAST バリスティック・ハイ・カット (XP)”ヘルメットを着用し、 コミュニケーション・ツールとして、PELTOR(3M Peltor Communication Solutions)社製の第三世代COMTAC(コムタック)シリーズ“SWAT-TAC III ACH”を装着している。 ボディー・アーマー・ベストには、米国の大手タクティカル・ギア・メーカーであるLBT(London Bridge Trading)社製“6094DT”モジュラー・ラージ・プレート・キャリアーを着用し、 アリゲーター・クリップを介して胸部に装着されているのは、米国の戦術通信機器大手のAtlantic Signal(アトランティック・シグナル)社製“COMBAT”シリーズPTTスイッチ・ユニットだ。 タクティカル・グローブは、米国の大手グローブ・メーカーであるMECHANIX WEAR(メカニックス・ウェア)社製の標準モデル“The Original Covert”であり、 繊細なトリガー・フィーリングに必須となる素肌に近いフィット感と高い保護性能を両立しているのが特徴である。 また、プライマリー・ウェポンとして携行している4.6x30mm小口径高速弾準拠のH&K社製“MP7A1”サブ・マシンガンには、 Wilcox(ウィルコックス)社製“Aimpoint Comp-M”マウントを介して近接射撃向け光学照準器であるAimpoint(エイムポイント)社製“COMP M3”ドット・サイト、 さらに側面のレール・システムには、高輝度LEDとレーザー照準器を備えたSUREFIRE(シュアファイア)社製“X400”ウェポン・ライトを装着している。 | |
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▲Ops-Core(オプス・コア)社製“FAST バリスティック・ハイ・カット (XP)”ヘルメットの前頭部に設けられたVAS(Visual Augmentation System)シュラウドには、 暗視装置(NVD)を運用するための専用マウント・システムであるWilcox(ウィルコックス)社製“L4 G24 マウント”が装着されている。 本体には航空宇宙分野に用いられる軽量かつ高強度なアルミニウム合金が用いられ、突起を抑えたロー・プロファイル・デザインの採用により、従来のマウント・システムよりも小型・軽量なのが特徴だ。 |
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