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PAULSON MODEL FF-6 Riot Face Shield

PAULSON(ポールソン)モデル FF-6 ライオット・フェイス・シールド

モデル FF-6 ライオット・フェイス・シールド

MODEL FF-6 Riot Face Shield

モータースポーツ向けのセーフティーゴーグルの製造メーカーとして、1947年に米国カリフォルニア州テメキュラを拠点に設立されたポールソン・マニュファクチャリング(Paulson Manufacturing Corp.)は、 溶接用の保護面などの工業用安全装具をはじめ、消防、法執行関係機関、軍隊向けのPPE(Personal Protection Equipment:個人用保護装具)を主力製品として展開している。 特にミリタリー、ロー・エンフォースメント(法執行関係機関)コミュニティーにおいては、 タクティカル・ゴーグルや暴動鎮圧作戦向けのライオット・シールド、ライオット・フェイス・シールドの供給先として知名度が高い。 2004年に国際戦略を目的として、ドイツのフランクフルトに設立されたポールソン・インターナショナル(Paulson International Ltd.)により、 今日では世界80カ国以上に120箇所以上の正規代理店を有し、世界各国に製品を輸出している。 同社のモデル“FF-6”は、1990年代に同社から販売された防弾ヘルメット装着用のライオット・フェイス・シールドだ。 ライオット・フェイス・シールドは、主に軍・警察を主体としたライオット・コントロール・オペレーション(暴動鎮圧作戦)で使用され、 耐衝撃性に優れた約5mm厚のポリカーボネート樹脂製の面体は、暴徒による打撃や投擲物から着用者の顔面を保護する。 当時主流であった米軍のPASGTヘルメットのデザインを有するヘルメットに無加工で装着可能で、暴動鎮圧作戦を担う米軍をはじめとしたミリタリーユースや全米の法執行関係機関に採用された。 抗弾能力を有するバリスティック・フェイス・シールドとは異なるため、当然のことながら基本的に弾丸の貫徹を防ぐことはできない。 ただし、バリスティック・フェイス・シールドにも用いられるポリカーボネート樹脂の性質上、 肉厚の薄いライオット・フェイス・シールドでも条件によってはショットガンなどから発射される散弾程度であれば防護できる場合がある。

PAULSON(ポールソン)モデル FF-6 ライオット・フェイス・シールド

▲フリップアップ式のシールドを下ろした状態。顔面から首筋にかけて広い面積を覆うデザインで、打撃や投擲物などから頭部を防護する。

PAULSON(ポールソン)モデル FF-6 ライオット・フェイス・シールド

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PAULSON(ポールソン)モデル FF-6 ライオット・フェイス・シールド

PAULSON(ポールソン)モデル FF-6 ライオット・フェイス・シールド

▲シールドを保持するシールド・コンバーターは着脱用のバンドとバックルにより、 米軍で制式採用され世界的に主流になったPASGT(Personnel Armor System for Ground Troops:地上部隊個人防護システム)ヘルメットのデザインを有するヘルメットに無加工で取り付け可能である。

PAULSON(ポールソン)モデル FF-6 ライオット・フェイス・シールド

▲シールドを最大まで跳ね上げた状態。シールド・コンバーター側面の固定用ネジによって、シールドは跳ね上げ状態で保持することができる。

PAULSON(ポールソン)モデル FF-6 ライオット・フェイス・シールド

PAULSON(ポールソン)モデル FF-6 ライオット・フェイス・シールド

PAULSON(ポールソン)モデル FF-6 ライオット・フェイス・シールド

▲シールドを取り外し、シールド・コンバーターのみをヘルメットに装着した状態。シールド・コンバーターは樹脂製で軽量なため、 米国の法執行関係機関をはじめとして、シールドが必要となるライオット・コントロール・オペレーション以外では、この状態で運用されることも多い。

PAULSON(ポールソン)モデル FF-6 ライオット・フェイス・シールド

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▲後頭部の固定用バンドは、樹脂製のクリップによって固定する。

PAULSON(ポールソン)モデル FF-6 ライオット・フェイス・シールド

▲米国のSPP社製“Infantry Combat Helmet(インファントリー・コンバット・ヘルメット):歩兵戦闘ヘルメット”に装着した “モデル FF-6 ライオット・フェイス・シールド”を着用したロサンゼルス市警察(LAPD)SWATチーム所属オフィサー(シールドを取り外し、シールド・コンバーターのみを装着している)。 同モデルは1990年代から2000年代前半にかけて、ライオット・コントロール・オペレーションを担う米国の各種法執行関係機関に採用された。